こんにちは。
今回も『お』、スィングの「おしひき」についてです。
前回は、ロングゲームとショートゲームがあるゴルフ、この二つの机上でのスィング理論は
同じです。が、ここからがショートゲームで、ここからがロングゲームです、と
くっきり分かれているわけではありません。ロングゲームからショートゲームへは、
どちらかと言えば、濃淡、グラデ―ションのようなイメージ、と考えてください。
よって、ショートゲームが得意な人、ロングゲームが得意な人、に分かれる傾向が
大きくあります。
そして、前者のゴルフスィングは「引き型」、後者のそれは「押し型」ではないか、
というのが今回、『お』の話の2回目です。
どうぞ最後までお付き合いください。
語尾が「ではないか」、となっていることについてですが、前回も書いた内容です。
もう一度、繰り返します。
スィングの形や打ち方には、「その人のスィング」があるだけで、
かっちりした法則があるわけではないと考えています。
ましてやこれだけクラブが進化している中で、○○しなければいけない、よりも
○○はしない方がいい、ぐらいのニュアンスが適当、ではないでしょうか。
とくにスィングの話となると、いまだにムキになる人がとても多いことと思いますが、
ハイテククラブ登場前、最後の方のところでスィングを覚えた人間からしても、
あまりにスィングの「べき論」を主張する人に遭遇した場合、その人なりの
ポジショントークだと思い、その場をやり過ごせば、ほとんど問題ありません。
どんなプレイヤーであっても、スィングとクラブはセット、両方が補完し合う関係、
よって、スィングだけを抜き取る場合、クラブのスペックの差分は、
いわばグラデーションのようなイメージの「許容範囲」が個人差として必ず発生します。
主張されている方の頭の中がアップデートされていないだけで、そういう人が意固地に
自説を強弁すればするほど、では、あなた自身はどれだけ打てて、
どれだけの経験があるのですか?、という話になっていきます。
本当に達者に打てるプレイヤーほど、言葉や考えはとても柔軟ですし、
なにより、自分自身が現役でしているので、情報も新しいです。
いつも同じことのくりかえしですが、タイガーウッズさんでさえ、
新しいドライバーで今年のマスターズに挑んでいました。
あれだけの選手、実績に胡坐をかいて、試行錯誤を怠るはずがありません。
ファンダメンタルや型、ギアとの理論もあるからこそ、
すぐには結論に安易に直結しないし、むしろそこがゴルフの長所です。
日々忙しく、制限が多い、アマチュアゴルファーの人であればそれはなおさらです。
ただ一点の「べき」論、もしくは「ゴルフスィング正論」の風潮については
わたくしはとても違和感を感じます。
がちがちの結論ひとつではなく、いくつかの選択肢を示すべき、と考えます。
真剣に考えれば、いきなり全部が難しいだけで段階をふみながらであれば、
方法はいくらでもあります。
なにより、上からモノを言うこと自体が今時ではないですよね。
余暇の楽しみでするゴルフ、お客さんたちを否定してどうする、という話です。
長い目で見て、気がつくのを待つ、気がつかなければ気がつかないで別にそれはそれでいい。
10年ぐらい経って、「あ、気がつきました?」の方がわたくしは面白いな、と
思うのですが、まじめな人が多いんだなあ、とも。
どっちだろうと、人の生き死にに何も関係ない、それならばご機嫌さん、がいいに決まってます。
これぐらいでいいのではないでしょうか。
少し長くなりました。
ですので、以下の内容も、雑談やお話のネタのような「ふーん」ぐらいに扱ってください。
スポーツの道具としては長さのあるゴルフクラブを、その先についているクラブヘッドを
どのように走らせているか、「押し」でしているか、「引き」でしているか、この2つの動作の
ちがいが、ロングゲームに有利、ショートゲームに有利と、棲み分けをさせている、
というのが今回の「おしひき」の話の主題です。
そして、この中でさらに注目したいのが、「押し型」さんのショートゲームについてです。
ショートゲームの中でも(もしかするとゴルフのゲームの中で?)一番大切といっても
過言ではない、「ショートパット」。
この「ショートパット」がスコアをつくり、もう少し大げさに表現をさせてもらうと、
運命みたいなもの、ともいえます。
ホールの第一打、安定してロングゲームに秀でており、距離を楽々と出していく、
スィング「押し型」さんたち。
その後、ホールが進み、グリーンに上がり、カップインが近づくにつれ、
一気に存在感を示すスィング「引き型」さんたち。
ここでみなさんへ質問をさせてください。
スィングの「押し型」さんと「引き型」さん。
どちらの方が、1ラウンドをするのに、エネルギーをつかうと思いますか?
今回はここまでです。続きは次回となります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。